ふかひらプロジェクト（第１期）

2007年3月

CADソフトを使って型紙を作成した。
「ふかひら」にするため、布の量は多めにとる必要がある。
教科書のサイズよりも大きめに型紙を作成した。

布がどれだけ必要かも検討した。
生地を売っている店で、入手可能な生地の幅をチェックした。
幅を参考にして型紙を配置すると、必要な生地の長さがわかった。
ブラウス、 スカートそれぞれ３メートルほどになった。

ブラウス：バックサテンシャンタン（ポリエステル１００％）4301円
スカート：テトロンサテン（ポリエステル１００％）3234円

型紙をモニターで見ているときは実感がなかったが、紙に印刷してみると大きい。
ブラウス、 スカートそれぞれＡ３用紙で約30枚にもなった。
（型紙には、左右対称で使いまわす部分も多いので、実際には
こんなに印刷する必要はなかった）

2007年4月

生地の地直しを行った。
ポリエステルなので、当て布をして全体をアイロンがけした。
ふだんのワイシャツのアイロンがけの要領でやっていると、生地が波打って
いるところが出てきた。
かなり熱に弱いとは初めて気がついた。
気がつくのが早かったので、生地を買い直さなくて済んだ。

型紙に合わせて生地を裁断した。
市販品のようにまっすぐには切れなかったが、まずまずの形になった。
待ち針で型紙を留めたまま、チャコペーパーをさし込んで、出来上がり線、
補助線を生地に転写した。

接着芯を裁断した。
型紙は縫いしろを含めたサイズとなっているため、型紙に合わせて切るという
方式は使えない。型紙上の接着芯の位置をチャコペーパーで転写した。
接着芯にはチャコが写りにくいので難しかった。
切り抜いた接着芯を型紙に重ねて、はみだした部分を切り取って微調整した。

接着芯を生地に貼りつけた。
２回ほど、接着芯の裏表を間違えて、当て布に接着芯を貼ってしまった。
貼ったらきれいにはがすことはできないので、間違えた分は裁断し直した。

裁断が終わるとミシンで縫いはじめた。
ジグザグ縫いするはずが途中から直線になる。
調べた結果、糸調子の調整が必要とわかった。
糸調子を調整しても、布が引きつってしまいきれいなジグザグにならない。
８割ぐらい縫い終わった後で、裁ち目かがりというパターンが選択できることが
わかった。
裁ち目かがりを使うときれいな仕上がりになった。
糸をたくさん消費することが難点だったが。

ミシンを使っていると、袖口の目立つところに黒い汚れがついた。
ミシンの針につながる軸の油が付いたようだ。
かさ張る布は左側（ミシンの外側）になるようにすれば、このような失敗は防げた。

形は同じに見えても、裁断した段階で左、右は決まっている。
手持ちのワイシャツの縫い方を見ながら、袖や前立ての左右を何度も確認した。

袖口や肩は、ギャザーではなくタックにした。
適当に布を折っても左右対称にならないし、袖口の寸法とカフスの寸法を合わせるのも
難しい。型紙を作ったときは、タックを折る位置を考えていなかった。縫うときになって
等間隔になるようにチャコペーパーでタックの印をつけていった。

ボタンはくるみボタンにした。
円形の布を包み込んでくるみボタンを作るキットを使用した。
キットの説明書に示されているよりも大きめの布を用意するところがポイントだった。
大きめの布にしておかないと、布が少しでも片寄ったりほつれたりすると
くるむことができなくなってしまう。

生地の裁断から５日目（フルタイムで作業）でブラウスの試作品がほぼ完成した。
袖口のスラッシュあきで悩んだので、次回はもう少し短い期間でできると思う。

次にスカートに着手した。
プリーツを大きく取るため１４枚の布を継ぎ合わせており、裁ち目かがりだけで相当な
量があった。
いちばん大変だったのはすそを縫うところだった。
表に縫い目がほとんど見えない「まつり縫い」を行ったが、すそまわりが４mもあり
とてつもなく長かった。
スカートは芯入りベルト（4cm幅）を採用した。

2007年5月

連休中に集中して作業することにより、さらに４日目でスカートの試作品がほぼ完成。

てろてろの生地で作成したためか、スカートの広がりがイマイチだった。
ウエストが少しゆるかったので、一度縫い合わせたコンシールファスナーを
ほどいてから調整した。
プリーツの影ひだの布が縫い留め位置までしかないため、はくときに引っかかってしまう
のが問題だった。

そして試着。
ブラウスの前側にシワが目立つ。服と体形が大幅にずれているようだ。
前身ごろのダーツをなくせば、少しは改善するようだ。
袖が長過ぎた。腕を降ろしたときに変なシワが出てしまう。
ボウタイが結べない。
２時間ほど格闘したが、左右のズレが大きすぎる。
しかし、翌日、ボウタイの結び方を調べておいた資料を見つけ問題なく結べた。
それでも多少のズレがある。あらかじめ左右のタイの長さに差をつける必要がありそうだ。

実物イメージ

オリジナルデザインのため転載禁止！

大きなボウタイでしょ。実際はもっと真っ白です。（屋外イメージ参照）

こっちの方がバランスが良いかな。

カフスは、３連くるみボタンよ。

真っ白なブラウス。袖がふかふかです。 脇の下からハッキリとシワが出ているのが悲しい。 腰に手を当てることでスカートが少し広がります。	風でスカートが広がった。
スカートがぴかぴか光ってます。	スカートはもっと広がります。 プリーツを縫いとめにしないほうが良さそうだ。

闇の中でスカートがぴかぴか光ってます。 上はダブルカフスのシャツブラウス（市販品）をコーディネートしました。