ブラウス7着目

工程 2012年4月〜11月

ブラウス作成の構想は2011年10月ごろからあったのだが、集中的に作業を始めたのが
2012年8月15日ごろである。
今回、詳細な記録をつけていないのだが、以下の作業の中には、接着芯裁断、
ボタンホール作成、ボタンつけなど、いろいろな作業が含まれる。
なお、集中的に作業を始めてからは、平日は帰宅後毎日、土日はほぼフルタイムの
作業だった。

〜4月1日 原型製図(試作)
〜8月14日 原型製図(本番)
8月15日〜9月13日 本体製図&身ごろ仮縫い
9月14日〜9月15日 型紙を貼りあわせ、切り抜き
9月15日〜9月23日 身ごろ仮縫い。フリルは本番の生地で作成。
9月24日〜9月30日 身ごろ縫製、フリル縫合。
10月1日〜10月7日 カフス、袖作成&縫合
10月8日〜10月13日 襟の製図&作成&縫合、襟のボタンつけ
10月14日〜10月17日 袖山布製図&作成&縫合
10月18日〜10月27日 裾フリル作成&縫合
10月28日〜11月4日 ボウタイ製図&作成
11月25日〜11月28日 ボウタイ修正
  未作成のオプション・パーツが残っているが、一応完成。

材料

使用生地:シルックサテン(ポリエステル100%)約5m使用 610円/m
      (ブラウス6着目と同じ生地である。)

     パールオーガンジー(ポリエステル100%) 140cm幅 1260円/m
      (ボウタイの補強用)

     シルキーサテンオーガンジー 148cm幅 1344円/m
      (袖山布用)

     接着芯ダンレーヌ6255 (ポリエステル100%) 92cm幅 840円/m

     ワイシャツ用接着芯(台襟補強用) 少々

     くるみボタン 18個(前立てに10個+袖口に8個)

     平らなボタン 3個

     カギホック 1組

ブラウスのデザイン

また白のブラウスである。
デザインの特徴は以下のとおり。
(1)原型製図を採用した。
  従来は、ふだん着ているシャツのサイズを適当に増減して型紙を作成していた。
  今回は、新文化式原型を元に型紙を作成した。
  勘ではなく、服作りの理論に基づいた設計を目指したのだが、作ってみると少し
  きついところがあり、体にフィットしているかという点ではイマイチだった。

(2)前身ごろにフリルを採用した。
ブラウスの前フリル
フリルのクローズ・アップ。
フリル幅が広すぎた。写真ではわかりにくいが、ギャザーがうまくできていない。

(3)ボウタイ分離型にした。
  ふつうならスタンドカラーにしたいところだが、ボウタイを留めているボタンが見えるとかっこ悪いので
  台襟付きシャツカラーにした。
ボウタイ分離型の襟
ボウタイを留めるためのボタンがついている(矢印)。
着用時はこのボタンは襟に隠れる。
ボウタイ分離型の襟
ボウタイをボタンで留めたところ。
ボウタイ分離型の襟
ボウタイ側にボタンホールを空けている(左の矢印)
ボタンで留めるだけだとゆるみが出てしまうので、前中心に
カギホックをつけた(右の矢印の先)。
ボウタイ分離型の襟
台襟についているカギホック(上の矢印)と、ボウタイについているカギホック(下の矢印)を留めたところ。

ブラウス(ボウタイなし)
ボウタイなし。
台襟を高くして、のど仏が隠れる設計とした。
ブラウス+専用ボウタイ
ボウタイ着用。
ボウタイの重みで、襟が下がってしまった。
制服ではありえないような大きさだが、これぐらい
大きくないとゴージャスなブラウスに合わない。 
 
ブラウス+ネクタイ
ネクタイ着用。
ブラウス+リボンタイ
カッターシャツ用の大型リボンタイ着用。
ブラウス+ボウタイ(8cm幅)
ブラウス用ボウタイ(8cm幅)着用。 

(4)カフスは4連くるみボタンを採用した。(従来は、3連くるみボタン)
  なお、カフスの先にフリルを付けるのはやめた。
  首周りと同様、汚れるのを防ぐために別布で「ブレスレット型カフス」を作成することにしたからである。

(5)すそに2段フリルを採用し、ワンピースとしても着れる丈を目指した。

(6)脇に布ループをつけて、ベルトを通せるようにした。
ブラウスのサイドの布ループ
サイドから見たイメージ。
布ループ(矢印)に、ありあわせのひもを通した。
ブラウスのサイドの布ループ
後ろから見たイメージ。
今度、共布でひもを作成する予定。 

(7)パフスリーブにねじれが出ないように、製図を改良した。

ブラウスの製作

今回は、フリルを採用したり、分離型のボウタイを採用したりなど、新しいデザインを採用した
ため、製図を完成させてから縫製に着手するのではなく、ボウタイなどの製図を後回しにして
少しずつ様子を見ながら縫製を行った。
このため、必要なパーツを一度に裁断するのではなく、
前身ごろのフリル、襟、身ごろと袖、裾フリル、ボウタイ、という順で、5回に分けて裁断した。

ギャザーを寄せるのには苦労した。苦労してもきれいにできればよいのだけれど、市販品には
全然負けている。次回からはなるべくタックにしようと考えている。

フリルの端の始末は、従来は三つ巻きアタッチメントを使っていたが、今回はアイロンで折った。
三つ巻きアタッチメントの方が細くきれいに折ることができるのだが、調子が悪いとうまくいかず
やり直しとなるので、今回は使用しなかった。

裁ち目かがりやロックミシンは、今回ほとんど使用していない。(スラッシュ空きの見返し布の
始末のときだけ使用) カフスや袖山の縫い代は、バイアス布でくるんで始末した。

実物イメージ

オリジナルデザインのため転載禁止!
実物イメージ1(ブラウス単体)

実物イメージ2(ブラウス+スカート)

実物イメージ3(ブラウス+専用ボウタイ+スカート)



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